質問箱のお題に少々本気で考えてみた~嵐編①~
質問箱にこんなバトン質問(公式からの質問)が届いた。
「好きな歌詞は何ですか?」
何気ない質問なら適当に一言で返してしまうのだが、この質問だけはすぐに返せなかった。約1000曲ある音楽プレーヤーの中からも全然選ず、勿論入っていない曲で好きな歌詞のある曲もたくさんある。悩んだ結果、好きな歌詞の入った曲を全15曲挙げて手打ちとした。(多くね?)挙げなかったものでも好きな言葉を持つ曲は本当にたくさんありますが。ここでは、嵐の曲から選んだものの選抜理由と実際の歌詞を挙げます。長くなるぜ。
【質問箱選抜】
『パレット』
2002年発売、3枚目のオリジナルアルバム『How‘s it going?』より。パレットという道具をこれ程名残惜しいアイテムとして描くことある?!初めて聴いたとき、無意識に涙がこぼれた。歌の世界に溺れるという経験は初めてだった。あえて抜き出すとしたら以下のフレーズかな、ということで。
BABY 折りたたんだパレットをもう一度君が開いて
白いところに書いた 「いつまでも好きだよ」って
そんな気持ちの精一杯 分かりきった愛
きっと色褪せずに ふたりとじたパレットの中
君に頼まれて描いた似顔絵のキャンバス、君の顔を描いた絵筆、パレットに出して余った絵の具。残された物というのは‘もう使わない‘と思われた瞬間から時を止めてしまう。これまで過ごした2人の時間を絵の具を出したパレットに喩え、別の道を歩む未来にまだ行きたくない名残惜しさからパレットを大事そうに君は開いたり閉じたりする…。別々の生活が続く二人の思い出は少しずつ薄れゆくものでありながら、閉じたパレットの絵の具は時間を止めたまま色褪せない…。ああもう、ショートムービーを撮ってくれ。まだ遅くない。こう思い続ける一方、切なさや揺らぎを含んだ若い嵐の声があってこそこの世界観が構築されたのだと思うと、未熟で青さを残したまま閉じ込めたい気もする。
『PIKA★★NCHI DOUBLE』
2004年2月発売、12枚目のシングル『PIKA★★NCHI DOUBLE』表題曲。嵐映画『ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』主題歌ということで印象が八塩に持っていかれがちですが。青春の終わりの一抹の寂しさとこの青さが好きなんだよな~~!!隠れた名曲と言われがちだけど隠れてないと二宮さんが仰っていた*1が、この曲の良さをわたしも猛プッシュしていきたい所存。メロディーパートの詞も好き。
終わったはずの夢がまだ 僕らの背中に迫る 刻まれた思い出が騒ぎ出す
限られた愛と時間を 両手に抱きしめる せめて今日だけは消えないで
Rap詞も、若さゆえに足踏みしてしまう描写がお洒落で好き。
あかさたな 習ったころから10年以上か…
若過ぎた 「このままずっと」なんて考え
バカやって騒いだ”最高に退屈な日々”は終わりを告げ各々の人生を歩むのだが、この”最高に退屈な日々”の思い出がキラキラしていればしているほど後ろ髪を引かれる思いが強くなる。地元を出ていく小学生からの馴染みの面子と語った夢はもう終わったのに拭えないまま鮮明で”騒ぎ出す”。さみしいけど学生時代の仲間と思い出を背に歩いていかなきゃならない…。クゥ~~~!!!若い!!青い!!”愛と時間”は”消え”てしまうという全”限られ”方をしているところとか。正直全部引用したいけれどやめておきます。全人類おすすめ。
質問箱に書いているうちには思い出せなかったけど歌詞が好きな曲を番外編として選びます。
【番外編】
『虹』(二宮和也ソロ)
2007年7月発売、7枚目のオリジナルアルバム『Time』初回限定盤Bonus Discより。二宮先生の選ぶことばって二宮先生独特のクセというか味があって、(表記にもそれが出てますが)、それを二宮先生の声に乗せて届けられると、普通は聴きながら補完する世界も全部伝わってきちゃうんですよ。詳細で繊細な世界へ誘う二宮先生の作品のうち、やはりこの曲が一番味を堪能できるということで選びました。曲の風景が見えるというより、人物が動いているのが客観で見える。そんな曲です。ピアノ一本で歌い終盤に眼鏡を外すあのパフォーマンス*2も好いけれど、たまには歌詞カードを見ながらゆっくり味わうのも好いものです。
今日は私と君が
名字を重ねた日。
愛が芽吹いた日。
ベタではあるけれど、やはりここを選びますよね。”名字を重ねる”ということがどういうことか…。この表現が好きなんだよなあ(大の字)。名字を重ねて、愛が芽吹く。恋人から夫婦に変わり恋から愛が始まる瞬間をこう描く…、なんて詩的で素朴な表現なのでしょうか。BIG LOVE。
CDを手に入れるのは至難の業なので、ライブ映像で聴いてみてはいかがでしょう。
書いているうちに長くなってしまったのでいったんここで終わります!